
中世から中国山地一帯ではタタラ製鉄が盛んでした。
製鉄のさいに出る純度の低い鉄塊が、
跡地にはゴミのように放棄されています。
現在でもたくさん山中に眠っており、
それを陶芸の材料として使えないかと思案中。
俗称「カナクソ」、少し上品に鉄滓(てっさい)という。
似たような事例が沖縄にもありまして、
マンガンを多く含んだ柔らかくて丸い小石をサトウキビ畑で拾って、
コツコツ砕いて黒釉薬にしていました。
このマンガンは人為的なものではなく、堆積や隆起による地質的なもので、
俗称「ヒージャ(やぎ)のクソ」、少し上品にマンガンノジュールという。
http://www.gsj.jp/Pub/News/pdf/1976/04/76_04_03.pdf
また九州の上野焼の黒釉薬など、古くは浜砂鉄が利用されていた可能性があります。
いったん焼いて固まったカナクソを砕くのはブチクソ大変な作業ですが、
どのような使い方と効果があるのか探ってみようと思います。


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